おそらく世界初!脳波を測定しながらセックスに挑戦。
コンドームで快感は変わる?
セックス中の脳波を比べてみた
季節はもう冬。すこし前までオレンジ色だった街並みも、赤や金色の「クリスマス」に染まっている。ちょっとセンチメンタルな気持ちでこんにちは、マドカ・ジャスミンです。
そう、冬。人肌恋しい季節がやってきましたね。冬はそんな欲求を満たせるイベントが多い時期です。「鍋しない?」「温泉でもいきたいよね」なんて爽やかな言葉も、翻訳すれば全部こうなります。「セックスしたい」、と。
「セックスしたい」したい。すごくしたい。冬はセックスがしたい。冷たい空気のなかで抱き合い、ふたりの体温を分け合う。最高じゃないですか。
すべてを感じ合 うセックスが
したいのに...
しかし、ネックになっていることがひとつありました。それは……相手との間に存在する数ミリの壁、皆さんご存知の「コンドーム」。
実はわたし、一般的な天然ゴムのコンドームだと、アレルギーでかゆみが出てしまうのです。普段はポリウレタン製を持ち歩いているのですが、なりゆき時に天然ゴムだと、「終わったらかゆくなるやつだ!」という恐怖で頭がいっぱいになり、すべてを感じ合うなんてまず無理。
ポリウレタン製はかゆくなりませんが、材質が硬めで、装着するときにモタモタして気まずい空気になることも……。
「これじゃいつまでたっても、 いいセックスができないじゃない かーーーーー!!!!!!冬の馬鹿野 郎ーーー!!!!!!!」
きらんと星が光る夜空に、わたしの切実な叫びが響き渡った。
「いいセックスがしたい」祈りが 星に届いて
そんなある日、AM編集部から今回の企画を依頼された。
「『SKYN®』という、もち肌コンドームが最近評判らしいので、SKYNを使ったセックスの気持ちよさを実証してくれ」
申し訳ないけど、何を言われているのかさっぱり分からなかった。え、企画でセックスしろと?そもそも実証ってなに?
そんな疑問で頭がいっぱいになりつつ、聞いてみる。
「実証って、どうしろと……?」
「これを使ってください」
ヘッドセットのようなソレは、近未来的アニメコスチュームのアクセサリーを彷彿とさせた。
「この脳波測定器を装着しながらセックスしてください。脳波で実証するのです」
(は?! 人のセックスをなんだと思ってるんだ! そもそも最近セックスすらろくにしてないのに……)
にこにこ笑顔な担当者、そして、手に取った脳波測定器、これは一般企業の会話じゃないだろうという空気が漂う中、答えた。
「やります! やらせてください! というか、わたし以外にできないですよね! 脳波測定セックスだなんて、サイエンス!」
性欲と好奇心の強さは比例するという。断る理由なんて、脳裏をよぎりもしなかった。
素肌のようなコンドーム
「SKYN」とは?
さて、今回の主役であるSKYN。
天然ゴムでもウレタンでもない、IR(イソプレタンラバー)という素材を使用したプレミアムコンドームらしい。
ここ数年、コンドーム業界では“薄さ”がひとつの指標となっていて、「薄いから気持ちいい! 装着感がないことが正義!」という風潮が強い。
しかし、このSKYNの特徴は、その柔らかさ。ウレタンよりはるかに柔らかく、手のひらに近いぐらいのプニプニ感。
かくいうわたしもコンドームを選ぶときには薄さに重点を置いていたので、「柔らかいとはいえ、すごく薄いわけじゃないのか……」とすこしばかりの不安が。
難航する「セックスの相手探し」
この企画をもらったその日から、わたしの相手探しの旅が始まった。関係を持ったことがある男性を洗い出し(お互い初めてだと正確な数値が出ないと考えた)、打診するも、
「セックスしよう。脳波測定しながら」「無理」
このやり取りを20回以上くり広げた。
男性は意外とナイーブなので仕方ないと思いつつも、《脳波データ提出締め切り》と記されたスケジュール帳を眺めながら、溜め息をつき、あせる日々。このまま企画倒れになったら……。
「仕方ないなー、やってあげるよ」
電話越しの、興奮を帯びた返答にガッツポーズをしたのは、もう真冬に衣替えが終わった夜の路上。この電話主こそが脳波測定セックスのお相手だ。
本人曰く、個人情報は出してほしくないとのことだったので、読者のみなさんのために簡易的なプロフィールを用意しました。それがこちら。
・ 32歳・ 身長170cm台前半の細マッチョ・ IT会社経営
今までの人生の中で一番相性がいい相手、とも付け加えよう。わたしと同じぐらい性欲と好奇心が強く、さらに理系。企画の打診を無視するなんてありえないと思っていたし、その通り、彼はノリノリだった。
SKYNでセックス、始めます
そして満を辞してのSKYNセックス。ここからは実際の脳波にAM編集部のコメントを添えて、レポートしていこう。
こちらが今回のタイムラインである。
脳波の分析は、AM社内にいる脳波オタクの理系男子に協力してもらった。
脳波はデルタ、シータ、アルファ、ベータ、ガンマの5つに分類され、中央の波形が大きくなるほど脳が活性化していると考えられます。
「脳波測定のセッティング、やってくれてありがとう」
「脳波測定のセッティング、やってくれてありがとう」
THE理系の彼の目は、完全に「実験モード」になっていた。開始時刻も正確に記録し、ベッドに入り、前戯を変えるたびにタイムのメモを取る。
キス(マドカ・ジャスミン)
キスしてすぐの脳波。
アルファ波が多く出ています。 瞑想をしている状態に近く、自覚は ないかもしれませんが、恍惚さを感 じていると考えられます。
「で、これがそのSKYNね」
「これ、そもそも入るのかが心配」
「さりげなく大きいアピールやめてくれない?」
普段、彼が使っているコンドームのサイズはLよりも大きいサイズだ。
ゆえに通常サイズのコンドームを使った場合、
彼は痛みを感じて萎えてしまうことがある。
しかし、
「でもこれ、柔らかいからつけやすいわ」
「たしかに、すんなりつけられた」
SKYNは柔らかいため、多少サイズが違ってもスムーズな装着が可能。彼も痛みや窮屈さを感じることはなかったみたいだ。
そして挿入……。
SKYN 挿入(男性)
全体的に脳波が強く、脳が活性化していることがわかります。
強いシータ波が出ているので、快感を覚えているはず。いると考えられます。
ガンマ波も強く出ているため、挿入の快感に集中していると考えられます。
SKYN 挿入(マドカ・ジャスミン)
相手の男性よりも、全体的に強い脳波が出ています。
重い抑圧から解放されたかのような、開放感を覚えているのかもしれません。かなり恍惚を感じているはず。
「ああ、これ気持ちいい……なんか、すごく感じ方が違う」
「ゴムつけてるのに、感触ない、みたい……っ こすれる感じがぜんぜんない……あっ」
「締まってるね、そんなにいいんだ」
「そんなことないもん……だめ、ああああ」
「すごい感じてるね、もっと感じてよ」
「やだあああああああああああああああ」
「俺も、だめっ、いく」
フィニッシュ。
SKYN フィニッシュ(男性)
全体的に脳が活性化しています。
ベータ波とガンマ波が強く出ているため、痙攣していた可能性もあり。
シータ波とアルファ波も強く出ているので,かなり深い良質なエクスタシーを感じているのかもしれません。
2回目はいつものコンドームでセックス
SKYNでのセックスが終わり、水分補給をしたかと思いきや、測定器のズレを直し、即座に前戯を始める彼。性欲モンスターめ。
「ウレタンのコンドーム、伸び悪い」
「痛い痛い、やぶれそうで怖い」
「SKYNと比べると、やっぱり硬いんだね」
「つけるのにも一苦労なのは嫌だよね
SKYNと比べたら、というのもあるけれど、ウレタン製コンドームは硬い! このときもすこし手間取った。慣れ親しんだ相手ならまだしも、初めての相手でこんなにモタついたら、せっかくの雰囲気が台無しに違いない。
SKYN 通常挿入(男性)
SKYN着用時に比べれば、そこまで強い脳波は出ていません。
シータ波が出ていることから、快感や愉悦を覚えていると言えます。
ガンマ、ベータ波があまり出ていないところを見ると「ほっとした」ような感じに近いのかもしれません。
通常挿入(マドカ・ジャスミン)
SKYN着用時ほどではないものの、全体的に強い脳波が出ています。
ベータ波が強く観測されたため、一番強い興奮や緊張状態にあると言えます。
ハイガンマ波も強く計測されたため、一番行為に集中していたポイントではないかと考えられます。
「全然違う!!!!!!!!」
「ゴムの感触がすごい、膜感がわかる」
「こっちのほうが薄いのにSKYNのほうがいいわ」
「うん、こすれてる感覚がやだもん」
「サイズ合ってないのもあって、痛い……」
「SKYNのほうが気持ちい、い……」
「俺も、そう思う」
「あ、ああ」
「もう、いく、いく」
フィニッシュ。
通常フィニッシュ(男性)
脳波はそこまで強くなく,あまり脳が活性化されていない可能性があります。
オーガズムに集中できていないとも言えます。
アルファ波があまり出ていないため、リラックスできていないのかもしれません。
まとめ
マドジャスさんよりもはっきりと違いが出ていて、脳の活性度が明らかに違います。
シータ波、デルタ波もSKYNの方が強く出ており、快感と恍惚さの双方でSKYNが勝っていると言えます。
SKYN着用時にガンマ波が強く出ているのは、いつもと違うコンドームを使用するという特別感による興奮・集中なのではないかと考えられま。
挿入時の比較(マドカ・ジャスミン)
女性は挿入時、男性よりも脳が活性化するという仮説が立てられそう。
SKYNと普通のコンドームと比較して,大きな差が出ているのはシータ波とデルタ波のところ。
この結果だけ見れば,SKYNの方が恍惚さを感じていると言っても良いでしょう。
今回コンドームを比べてみて、装着時だけでなく挿入時の差にもびっくり。ウレタン製こそが神だと思っていたときの自分が恥ずかしくなるほど、SKYNと比べて気持ちよくなかった。なんといっても、膜感が強い。コンドームの存在を強く感じてしまう。
また、懸念していたSKYNの厚さも気にならず、むしろラテックスやウレタン製の0.01㎜よりも気持ちいいという意見で彼とも意気投合。今まで使ったコンドームの中で一番良くて、プライベートでもヘビロテ間違いなし。
今年の冬はSKYNと一緒に暖かい日々を過ごせるはず……。