「あなたにとってのムードとは?」を、とっておきのムードアップアイテムと、 それにまつわる思い出と共に、3名様が語ります。
恋人っていいなぁと初めて思った映画
ちょっと前の映画ですが、『恋人までの距離(ディスタンス)』は僕がこれまでの人生で観たすべての映画のなかで、もっともドキドキした恋愛映画です。男兄弟、男子校出身だった僕は、この映画を観て初めて恋っていいな、男女っていいな、と思ったのかもしれません。
ストーリーは、たまたま旅先で出会ったふたりが偶然仲良くなって、それから距離を縮めていく、そして男女の関係へ……というだけですが、これがびっくりするくらい瑞々しくて愛おしい。
主演は、イーサン・ホークとジュリー・デルピー。ふたりとも最高にカッコよくて、大人と子どもの中間で、初々しい。映画の歴史に残るくらい素晴らしい一作なので、ひとりで観るもよし、友達や恋人と一緒に観るもよし。もし、恋人とこの映画を観たら、そのあとは会話が弾むこと間違いなしです。
Before Sunrise
列車の中で偶然出会った男女が意気投合し、ウィーンで途中下車。美しい街をあてどもなく歩く。しかし楽しい時間は過ぎ、現実に戻る朝がやってくる…。珠玉のラブ・ロマンス。『ビフォア・サンライズ恋人までの距離(ディスタンス)』DVD¥1,543(税込)ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
ムードで恋の温度は上がる
ノラ・ジョーンズの“Don't Know Why”が流行った2002年、私は20歳だった。まだ恋愛下手で芋娘だった私が、その当時大好きで聴いていたのが“Don't Know Why”。
あの頃、ムード作りすらできていなかった20歳の私へ。成熟した今の私がムード作りのポイントと共にこの曲を贈ろう。惹かれる異性や恋人と、自然なムードで距離を縮めたい時は音楽。密室でふたりっきりになった時、素敵な夜が始まる空気を作り出そう。テレビはつけないで、視覚を奪われてしまうから。乾杯をしたら自然に音楽を流すの。
ノラ・ジョーンズの艶っぽく安らぎを与える歌声がふたりの心と体を素直にさせて、いつの間にか手を重ね合っていれば恋の温度も上がる。あとは素敵な夜を過ごすだけ。あの頃の私にそれができていれば、もう少し恋愛上手になれていたかしら?
Norah Jones
2002年、米ブルーノートレコードが満を持してリリースした大型新人女性シンガー、ノラ・ジョーンズのデビュー・アルバム。グラミー賞主要4部門含む全8部門受賞!21世紀の名盤です。『ノラ・ジョーンズ』TOCP-66001 ¥2,548(税込)
お酒に弱い女が、甘く甘く、 楽しくお酒の力を借りにいく時
私はお酒が弱い。強そうな顔をしているわりにほとんど飲めないので、しゃんとしなければならない場にいる時や、体調が少し悪い時などはまったく飲めない。気分が悪くなってしまうからだ。そのことを知っている親しい関係の人は、私がお酒を注文すると「今日は調子も良ければ気分も良いらしい」と思う。2杯目を注文すると「かなり上機嫌らしい」と思う。
それ以上は飲めないのだけど、2杯目に頼むのはだいたい、グラスホッパーという、緑色で、チョコミントアイスクリームのような味のする甘いお酒だ。でも、そんなに弱いお酒ではない。それを飲む時は、もし気分が悪くなったり、歩けなくなったりしても大丈夫なくらい、相手を頼りにしていて、信頼していて、つまり「好きだ」ということだ。
その時だけ、苦手なアルコールは、甘い甘い存在に変わる。
Grasshopper
「グラスホッパー」という名は色合いから。カカオと生クリームのバランスの中にミントが爽やかに香る、かなり甘めでなめらかな味わい。デザートがわりにも。グリーン・ペパーミント・リキュール : ホワイト・カカオ・リキュール : 生クリームを1:1:1の割合でシェイクする。